環境構築から実装までの流れ

サーバーサイドのプログラミング言語としてPHPを用い、Webサイトを開発するには、まずは手元のパソコンにPHPの環境を構築する必要がある。いわゆるLAMP環境の準備であり、OS X などではPHPが標準搭載されているので、比較的容易に始められるだろう。しかし、チーム開発などの場合はローカルに仮想環境を構築し、その中で開発環境を整えることが多い。というのも、仮想環境の設定ファイルなどを共有すれば、皆が同じ環境を容易に整えられるからだ。個別に用意しては各々の環境に応じてPHPの動作に違いが生じる恐れがあるうえ、デプロイサーバーの環境との違いも生じやすくなってしまうだろう。

環境構築が済めば、実際にPHPの実装を進めていく。主に、HTMLやCSS、javascriptなどをはじめとする、クライアントサイドの処理を読み込む前に実行する内容を書くことになる。時にはAjaxのように、クライアントサイドの読み込み後のリクエストを処理することもあるだろう。いずれの場合においても、PHPの重要な役割は、データベースをはじめとする永続化されたデータをクライアント側の要求に対し、適切に取得し返すことだ。この時、ユーザーIDやパスワードなど、大切な情報を扱うこともしばしばあるので、そのセキュリティーには細心の注意を払う必要がある。また、入力値のバリデーションなどをはじめ、PHPの実装はクライアントサイドよりも慎重に行うことが大切だ。